生き方の選択肢を広げる鹿児島の教育コーディネーターになる
1. はじめに
はじめまして。
神前 洋紀(@rungorungo_)と申します。
鹿児島を教育からよりよくすべく、教育コーディネーターを目指し、活動しています。
2020年4月、鹿児島の人と情報をつなぐプラットホーム&パワースポット『「」(No Name)』スクールを創設します。
『「」(No Name)』の名前は「 」”余白”です。
ここには、通ってくださるみなさま一人ひとりが、ここへ通う意味や価値を吹き込んでほしいのです。
だから、名前はありません(No Name)。
通ってくださる一人ひとりによって、名前は変わるということです。
そんな場所をつくりたいと思っているぼくは、『「」(No Name)』スクールを創設することにより、鹿児島の教育コーディネーターになろうと考えています。
2. 鹿児島の教育コーディネーター?
◯WHAT◯「教育コーディネーターとは?」
あなたは、「教育」と聞いて、どんな場所が思いつきますか?
教育は、学校だけで行われるものではなく、様々なコミュニティやセクターがかかわっています。
そして、教育は、誰もが少なからず経験する営みです。
なぜなら、教育は様々なところで行われていますし、生きている限り一生続くものだからです。
子どもたちはもちろん、大人になってからも。
このように、様々な場所や年代で行われている教育を「つなぐ」役割を果たすのが教育コーディネーターです。
◯WHY◯「なぜ、鹿児島の教育コーディネーターに?」
ぼくは、鹿児島県の教員として5年勤めました。
先生になりたくてなったぼくが、学校の先生を辞めるとき、「バカなの!?」「そんなの無理でしょ!」と周囲の大多数から猛反対されました。
ぼくの生まれ育った鹿児島は、伝統を重んじ、古き良き価値観を大切に生活する人が多いです。とても保守的。
その一方で、新奇性や多様性を受け入れる風土に欠けるところがあるとも感じます。
上司や上からの要請には、忠実に答えようとする真面目さは素晴らしいです。
ところが、主体的なchangeやchallengeに対する抵抗感が大きく、「やりたい!」と思うことを「やりたい!」と言いにくい空気になっているのではないかと感じます。
何も伝統を重んじなくていいということではありません。
当たり前や常識から逸れたことを排除せず、包み込んでもいいのではないかと思うのです。
「へぇ~!」「おもしろそうじゃん!」「協力するよ!」「応援するよ!」と。
なぜ、それができないのでしょうか?
いつのまにか、学校や社会や大人の要請によって、「こうあるべき」という価値観に縛られてしまい、行動できなかったり、息苦しさを感じたりしている人もいるのではないかと思うのです。
そして、いつしか、考えることを止め、周りに合わせて自分を押し殺しながら生活していくのです。
ぼくも、その一人でした。
だからこそ、ぼくは、ぼくの人生を賭けて伝えていきたいのです。
圧倒的に「何か」に縛られて生きる人たちに。
学校も先生も子どもも保護者も見えない「何か」に縛られています。
その「何か」を払拭したいのです。
そのためには、まずぼくが、生き方の選択肢を示す生きる教材になる必要があります。
「誰も動かないなら、ぼくが動くしかないでしょ!」
ぼくがやろうとしていることは、目先の学校教育の変革ではなく、人生を賭けたキャリア教育なのです。
一人の人間として、どうすればよりよく生きることができるか?
大人とか子どもとかそんなのは関係なくて、誰かの人生の一つの選択肢になれればそれでいい。
いつだって、どこでだって、自分の人生は「何か」に縛られることなく、自分で決めることができるという選択肢を「ぼく」という人間が示そうと思うのです。
人生は、学校の教育だけで完結することはありません。誰もが自明の事実です。
だからこそ、学校、行政、民間、地域など、教育にかかわる様々な立場の方をつなぎ、結び付ける役割(コーディネーター)が必要だと思うのです。
鹿児島にその役割を担う団体や人がいらっしゃれば、ぜひ教えていただきたいです。
そして、ぼくとつなげていただきたいです。
このように、ぼくが、鹿児島の教育コーディネーター的立場となり、自分自身の生き方やぼくのつながりで魅力的な生き方をしている人をつないでいこうと思うのです。
その一歩として、昨年ぼくは、鹿児島県沖永良部島で、放課後デイサービスやフリースクールの運営をしながら、公立の学校現場に入っていました。
学校でも学校でなくても、子どもたちが自分らしく輝ける場づくりを行い、学校とフリースクール(民間)をつなごうと動いていました。
(詳しくはこちらの記事を)
最近、学校のブラック化や不祥事がメディアで目立っています。
確かに、学校教育の現状に疑問点はありますが、否定はしません。
学校はよさを残しつつ、アップデートしていけばいいと思っています。
正直、今の学校のシステムは限界にきているし、先生方もこれ以上頑張れないほど働いています。
そんな先生方をエンパワーするために始めたのが、「鹿児島zoom会」です。鹿児島の先生方や教員志望学生を中心に、週1回、ビデオ会議をしています。
鹿児島を教育からよりよくしようとしている仲間たち一人ひとりをつないできました。20名弱のメンバーがいます。
ここに集まる鹿児島の先生方は本当に熱く、向上心のある方ばかりです。
それでも、なかなか学校の現状は厳しいようで、みなさんそれぞれに葛藤を持ちながら、現場で奮闘されています。
ぼくは、そんな鹿児島の仲間たちを応援したいのです。
学校の現状は、学校だけで変えていくことは難しいと考えています。
地域の方の協力や外部リソースの活用が不可欠となってきます。
そこで、ぼくが、様々なコミュニティやセクターの方々をつないでいけたらと思っています。
このように、今後も、学校も先生も子どもも保護者も学び方や生き方の選択肢が増えることを願い、教育コーディネーターとして活動していきたいと思っています。
◯HOW◯「どのような活動をするか?」
(1)ぼくがつくりたいもの
ぼくは、学校に夢を見ていました。学校の先生として、おもしろい授業をして、いっぱい遊んだり、イベントで盛り上がったり、笑いの絶えない学校生活をエンジョイするつもりでした。
それは大方達成しました。
でも、学校の仕事はそれだけではありませんでした。
「これ、子どもたちのためになるの?」ということもあり、
「ぼくは、学校の先生になりたいわけではなかったんだ。」と気付きました。
そこで、ぼくがつくりたいものは、N 高やゼロ高のようにバカでかい影響力はなくてもいい、公立学校でも応用可能な学び場(『「」(No Name)』スクールです。
何も特別なことはするつもりはありません。
当たり前に、「子どもたちのため」になるものをシンプルに行います。
コンセプトとしては、「自由に学べること」。
具体的には、「学びたいことを学びたいときに学びたい場所で学びたい人と」。
子どもたちがワクワクすることをとことん追求できるようにすることが、「子どもたちのため」です。
子どもたち一人ひとりが、今を楽しみ、将来に生かすことのできるコンテンツやスキルを身に付けていくようにしていくのです。
そのために、オンラインとオフラインのコラボレーションを図ります。
学習の基礎基本は、チョーク&トーク形式(黒板を使った一斉指導)だけではなく、インターネットを使って、一人ひとりに合ったペースで。
<(例)e-board:学年教科ごとに動画で授業を受けることができる(第11回e-Learning大賞文部科学大臣賞)>
もしくは、学習指導要領に準拠した学習内容の精選された教材(ドリル等)で。
<(例)〇年生たったこれだけプリント:小学校全学年の学習内容を網羅>
しかし、これからの時代は、こういった基礎基本の学習に加え、想像力や創造力がより求められるようになってきます。
暗記型の答えを覚える学習ではなく、社会に出たときに出合うであろう答えのない問いに対して、最適解を見出していく学習こそ、これからの時代に必要なことです。
たしかに、高度経済成長期には、言われたことを言われた通りにすばやくこなすことが求められていました。
しかし、世はVUCA時代。先は読めず、正解のない時代になってきています。
ITやテクノロジーが急速に発展している今求められるのは、急速な変化に対応し、その時々に答えを見出していくクリエイティブさです。
このような時代に対応していくために必要な学習は、自分や身の回りにある課題や問題に対して、周囲と協働して解決していく探究的な学びです。
探究的な学習では、インターネットで情報を集めたり、実際に現場に行ったり、実験をしたりしながら進めていきます。
チームでプロジェクトを組み、仲間同士で計画を立てたり、課題を分析したり、成果を発表したりしながら、学び合って進めます。
このように、学年やクラスを解体し、自分の興味やレベルに合った学習を進めていくことを大切にしていきたいです。
いつでも、どこでも、だれでも、学ぶことができるようにしたいのです。
今や、インターネットを駆使すれば、いくらでも学習できるようになってきました。それを活用しない手はありません。
こうやって、一斉画一から脱却した自分らしく学ぶシステムが整います。
自分らしく学ぶということは、自分の学びのスタイルを見つけていくプロセスです。
つまり、自分の人生を生きるということ。
「これって、普通に学校でもできない?」
「なぜ、やらないの?」
圧倒的に「何か」に縛られていると感じます。
これらを払拭し、学び方や生き方の選択肢を広げるには、魅力的なモデルを示すしかない。
そこで、子どもたちには、早いうちから魅力的な人や情報に数多く出会ってほしいと考えています。
今やyoutube やzoom で会おうと思えばいつでも会えます。
時間、場所問わず、会いたい人に会い、情報を収集できる時代になってきました。
このように、魅力的な人から学ぶ学習も取り入れていきます。
何度も繰り返しますが、普通に公立学校でもできると思っています。
それを、ぼくが『「」(No Name)』スクールで実現していきます。
(2)ぼくが実現したいこと
1 学校外教育コミュニティ(フリースクール等)と学校のシームレス化
学校との境界線をなくします。学校を自由に行き来できるようにします。
そうすることにより、子どもも先生も保護者も多様な教育にふれることができます。学びの選択肢も生き方の選択肢も広がります。
2 学校外教育コミュニティの外部委託
適応指導教室って、名前からして行きたくなりますか?
フリースクールなら、もっと行きやすくなるのではないかと思います。
外部委託により、フリースクール等が公立化すれば、金銭面の課題がクリアになり、利用料が下がればさらに行きやすくなります。
3 通信制学校プラットホーム(ホームスクーリング支援)
学校に行かなくても学べるようにします。
メンターとして、学び方を教えたり、時には通学してもらい、異年齢同士で学び合ってもらったりします。
学校に行かなくても、学び方も生き方も選択肢が広がるという選択肢を示すことができます。
4 教育カフェ
いつでも教育について語れる場をつくります。
子育てに悩む保護者や教育イベントをしたい学生など多様な人との交流ができるようにします。
ふらっと立ち寄れる憩いの場にもなり、多様な人々の交流は、人とのつながりも生まれ、価値観を広げたり、深めたりすることになり、生き方の選択肢を広げる可能性もあります。
5 教育セクターとの連携
1~4を叶えるためには、圧倒的に人が足りないです。
かつ、明確なビジョンをもつ魅力的な人が集まったら、ワクワクしませんか?
このニーズを満たす団体と連携したい 。
ぼくが教員コーディネーターとして、連携したい三団体を紹介します。
①「TFJ (Teach For Japan )」
「教室から世界を変える」と明確なミッションを掲げるTeach For Japan。
教員免許の有無を問わず、独自の選考を突破した方のみ、連携自治体で特別免許状が交付され、講師として働くことができます。
多種多様な個性をもった先生方が、圧倒的人手不足の学校を救うこと間違いなし。
②「lightful」
「日本の学校教育を変えたい」という想いと熱量と行動力が圧倒的。EdTech分野で今後ますます活躍が期待されます。
また、学校へのインターンシップ制度も実装しており、働き方改革にも着手しています。
かの有名な麹町中学校でも、出前授業を行うほど、信頼性と勢いがあります。
③「Teacher aide」
「教員一人ひとりを幸せに」という究極のビジョンを掲げる学生団体。
教員の働き方を考える学生ならではの発信が共感を集め、現在全国の教育大学を中心に26支部130名の学生が活動を行っています。
自立分散型の団体で、各支部が教育イベントを行うなど、教育熱の熱い仲間が集っています。
ぼくが、全て(1~5)実現し、一人の人間として誰かの人生の選択肢になれればいいと思っています。
これが、ぼくの教育コーディネーターとしてのmissionです。
3. さいごに
この記事をお読みいただきありがとうございます。
もし、気になる!話を聞きたい!協力したい!という方がいらっしゃいましたら、ぜひご連絡ください。大人も子どもも立場も専門性も関係ありません。みなフラットです。
以下のキーワードにピン!ときた方の連絡をお待ちしております。
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・教育コーディネーターとしての実績がある方
・キャリア教育専門の方
・講演、執筆などお仕事の依頼をしたい方
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